自然療法のためのサロン　Surya & Lily

「ジャムゥ」・・・聞いたことありますか？

インドネシア・ジャワ島の民間薬のこと。

インドネシアのアーユルヴェーダと言われています。

アーユルヴェーダの発祥の地といわれるインドでも、身近なスパイスやハーブ、乳製品、野菜、果物をさまざまに組み合わせて治療に使う技術は大変発達しています。

日本でいう「おばあちゃんの知恵」みたいなもので、理論よりも、経験とカンが頼りになるもの。

この「ジャムゥ」。インドとの違いは「おばあちゃんの知恵」が家庭を飛び出し、職業として成立している、という点。

手作りのジャムゥを商いしている女性（ゲンドン）たちは、様々な医療相談に応じ、マッサージ師や助産師を兼ねることも多いとか。

イスラム信仰の女性（ムスリム女性）にとって、性の問題を男のドクターに相談することなど考えられないので、、、、、
したがって、ジャムウゲンドンは非常に頼りにされているそう。



これって、ギリシア医学を経験的に伝承してきた「魔女」と呼ばれる人たちと酷似してますね。

「魔女」たちは、ハーブを調合し、マッサージを施し、患者の『からだ』と『こころ』を癒してきました。

今でいうアロマテラピーに通じていたし、大麻やケシ、ベラドンナ、チョウセンアサガオといった幻覚植物のたぐいも、『こころ』のケアと鎮痛効果の両面に用いていたそう。。。。。


・・・・・・・十字軍の時代、古代科学の知識を伝承する『魔女』が粛清の対象になるまでは。


しかし、インドネシア、ジャワでは医薬のプロの女性は、今も健在で、
ヨーロッパの魔女たちが古代ギリシア医学の継承者であったのと同様に、
彼女たちがアーユルヴェーダの伝承者であることは確かです。

ジャワでは、ジャムゥとマッサージと「いのり」でほとんどすべての疾病をカバーしているそう。
さらに、病気とまでは言えない女性の悩みのケアに、細心の注意をはらっているそうです。

例えば、、、、

いつまでも若々しいままでいる。
スマートになる。
小じわをとる。
セリュライトをとる。
バストアップする。
出産後、すぐに体型を戻す、、、、などなど。


まさにインドネシアの「魔女」ですね。。


アーユルヴェーダ、中医学、ユナニ、、、、
いろいろな要素が取り入れられているであろうジャムウ！！

なんだかもっと知りたくなりました。




これは工場で量産されたジャムウ。

粉末が入った小袋に小分けされていて、

お湯を注いでお手軽にジャムウドリンクの出来上がり！

ヴァータ用、ピッタ用など、原材料が少し変えられてます。


これをインドネシアの家庭では、一昔前までは台所で女性がスパイスをすりつぶし、、、

手作りの、家庭、家庭のジャムウを作っていたそうです。

これぞナチュラルメディスンですね～～～


※参考図書：インドネシアのアーユルヴェーダ・楽園トリートメント　ジャムウ
　　　　　　　　スーザン・J・ビアーズ署
　　　　　　　　伊藤　武訳